Apr 17, 2009

お酒を飲むとすぐに赤ら顔になる私は

私はお酒好きだけど飲むとすぐに赤ら顔になってしまいます。俗に言う、アルコールが苦手なタイプの人だと思います。それで周囲からすぐに酔っていると誤解されるが、本人はいたって平気なんです。飲酒もないのに、言うことが意外です。赤ら顔は、端から見ても姿は良いことはありません。顔に出ない人が羨ましいです。
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WWDC 2011:

 米国で6月6日に開催されたWorldwide Developer Conference 2011(WWDC 2011)の基調講演でAppleが明かした「OS X Lion」「iOS 5」「iCloud」は、2007年からAppleが起こしてきた革新の第2章だ。

【「WWDC 2011」基調講演:Appleが実現するモバイル&クラウド時代の理想像】

 Appleは時代の節目節目において、未来に向かって重要な一歩を踏み出してきた。

 古くはMacOS Xへの移行やIntelチップの採用にはじまり、iPodとiTunesによるデジタルコンテンツビジネスの革新、最近ではiPhoneやiPadなどiOSデバイスでの新市場開拓などが好例だろう。Appleはコンピューティングとインターネットの未来に大胆な一歩を踏み出し、その理想を洗練された形で先取りしてきたのだ。

 そして2011年6月6日。今まさに開かれた「Apple World Wide Developpers Conference 2011」(WWDC 2011)も、未来から振り返ったときに“大きな節目”と位置付けられるだろう。iPhoneやiPadの新端末が発表されたわけではない。しかし、MacOSの新バージョン「OS X Lion」とiOSの新バージョン「iOS 5」、そしてAppleのクラウドサービスである「iCloud」が発表された今回のWWDC2011は、Appleと、モバイルIT市場全体にとっても重要な転換点であるのだ。

 筆者はWWDC 2011の会場において、Appleの次世代戦略が語られたキーノートを直接取材する機会を得た。Appleの次の一手はどのようなものなのか。そして、それは今後どのような影響を及ぼすのか。それを考えてみたい。

●“モバイル化”したOS X Lionから見えるもの

 約2時間。

 WWDC 2011で行われた基調講演は、近年では珍しいくらいの長丁場だった。壇上にはCEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズ氏を筆頭に、ワールドワイドプロダクマーケティング担当 シニアバイスプレジデントのフィリップ・シラー氏、iOS担当シニアバイスプレジデントのスコット・フォーストール氏が代わる代わる上って熱弁をふるい、会場の聴衆は最後まで真剣にその内容に耳をそばだてた。

 先述のとおり、今回のWWDC 2011で発表されたものは大きく3つ。「OS X Lion」「iOS 5」そして「iCloud」である。これらは個々で見ても重要な取り組みであり新機能の見所も多いが、それよりも今回の発表でさらに重要なのは、その“関係性が変わった”ところにある。OS X LionとiOS 5の境目は急速に消失してユーザー体験が近付き、その上で、iCloudをハブ(中核)にMacとiOSデバイスの位置付けが対等になっている。Appleはクラウドをベースに、自社のモバイルIT戦略を加速させているのだ。

 この新たな方向性は、OS X Lionで顕著に見て取れる。

 OS X Lionは今回、250の新機能が実装されているが、特に大きく変わったのがユーザーインタフェース(UI)の部分である。講演で挙げられた10の注目ポイントのうち4つがUIデザインに関わるものであるが、そのどれもがiPhoneやiPadなどモバイル端末向けのiOSからフィードバックを受けたものだ。

 具体的に見てみよう。

 まず、分かりやすいのものが「Multi-Touch Gestures」と「Launchpad」である。

 前者はMacのトラックパッド上で、iPhoneやiPadと同様のスクロールやタップ、ピンチイン・ピンチアウト、スワイプといった“指によるUI”を全面的に導入するもの。単に操作方法が追加されるだけでなく、OS X上のウィンドウからスクロールバーがなくなるなど、UI全般において昔ながらのマウスによるUIからマルチタッチUIへの移行を推進している。

 後者は、iPhoneやiPadに似たアプリランチャーである。Mac OS Xに従来からあったDockやFinderからのアプリ管理・起動に比べて直感的に操作でき、Launchpadでフォルダを作ってアプリを管理することもできる。さらにMac App Storeから購入したアプリは自動的にLaunchpadに登録されるため、従来のMac(PC)でのソフトウェア管理に比べると、よりシンプルで分かりやすいものになっている。

 「Full Screen Apps」と「Mission Control」は、さらに“Macのモバイルシフト”を示唆している。前者はMac用のアプリをiPhone/iPadと同様に全画面表示で使うもの。そして後者は、デスクトップや複数の仮想スクリーン、起動中のアプリ、ダッシュボード(ウィジェット)、フルスクリーンや各アプリのウィンドウなどを鳥瞰して1画面に表示するというものだ。この2つの機能によりOS X Lionは、MacBook AirやMacBook Proの11インチ〜15インチのスクリーンサイズで、従来よりも効率的かつ快適にアプリや各種操作が利用できるようになっている。もちろん、大画面・高解像度のiMacならばさらに広々とスクリーンが使えるだろうが、ノートPC(特にモバイルノートPC)の画面サイズに最適化したUIデザインを導入したことは注目すべきところだろう。

 iPhoneの投入以降、AppleはモバイルIT市場を中心に成功を収めており、2010年1月の初代iPad発表時にはスティーブ・ジョブズ氏自身が「Appleは、いまや世界最大のモバイルデバイス・カンパニーになった。ソニーよりも、Samsungよりも、Nokiaよりも大きい」と語るに至った。今回のOS X Lionの進化は、過去30年続いたデスクトップPCのくびきを断ち切り、これから急速に拡大するモバイルIT時代に合わせてリ・デザインしたものといえるだろう。OS X Lionが“モバイルOS”として最適化・再設計され、iOSと同列に位置づけられたことは非常に象徴的なのである。

●PCフリーの実現で、iPhone/iPadは新たなステージに

 そして、iOS 5である。

 周知のとおり、iOS 5はiPhone・iPad・iPod touchに搭載されているOSであり、今のAppleにとって最重要のOSプラットフォームである。iOS 5はそのメジャーバージョンアップ(現在のiOSは4.3)ということで、抜本的かつ大きな進化がある。

 その中でも、重要な転換ともいえるのが「PCフリー」である。これは後述するiCloudとも密接に関わっているが、iOS 5ではこれまでと異なり、Mac/PCにインストールされたiTunesとの直接連携が不要になった。購入直後の初期設定に始まり、コンテンツやアプリの購入、クラウドを利用したメールやスケジュール、写真などの管理、OSのバージョンアップまで。iCloudのアカウントさえ取得すれば、完全に単独での運用が可能になったのだ。

 クラウド利用によるスマートフォンやタブレット端末の単独運用は、すでにAndroid OSでは当然になっている。「何を今さら。iOSが遅れていただけではないか」と思う読者もいるだろう。確かにこれまでのiOS端末がPCフリーやクラウドサービス活用という点で遅れていたのは事実だが、筆者は別の見方をしている。それは“道具としての完成度”である。

 誤解を恐れずに言えば、スマートフォンやタブレット端末の一般コンシューマー市場において、利用の目的は「ハードウェアを使うこと」そのものではない。重要なのは、スマートフォンやタブレット端末を通じて、ユーザーが各種コミュニケーションや写真撮影などを安心かつ簡単に使い、リッチで豊富なアプリ/コンテンツを楽しめるか、である。その視点での完成度を考えた場合、初代iPhoneが登場した2007年当時の現実解は、iOS端末の母艦としてMac/PC上のiTunesを使うことを前提にすることだった。実際、この方式だったからこそ、iPhone/iPadは当初から端末内の完全なバックアップを取ることができ、大容量のゲームや映画配信といったコンテンツビジネスも早期から実現することができた。

 しかし、この方式が暫定的な措置でなければならないことは、Apple自身もよく分かっていただろう。モバイル端末を取りまく環境は変わり、家庭内・街中でのWi-Fi利用環境が急速に整備され、Apple側のクラウド時代への準備もiCloudで整った。iPhone/iPadにとって重要な”道具としての完成度”と、それに対するこだわりを実現しながら、Mac/PCという母艦から切り離せる時期が来たのだ。

 このPCフリーの実現によって、iPhone/iPadの市場は飛躍的に拡大するだろう。高齢者層やこれまでケータイを中心に活用してきたユーザー層など、PCを日常的に使わない人たちもiPhone/iPadが利用しやすくなるため市場の裾野が一気に広がる。この際、iCloudのアカウント取得が購入時のハードルとして考えられるが、日本をはじめとする各国のApple Storeでは「パーソナルセットアップ」という店頭でのサポート体制を強化している。ここではiPhone/iPad購入直後のユーザーに対して、Appleアカウント(今後のiCloudアカウント)の取得から初期設定までを親切丁寧に行ってくれる。iOS 5が投入される今秋以降、iPhoneとiPadはリテラシーの壁を越えて「すべての人が楽しく安心して使える」初めてのスマートフォン/タブレット端末になるだろう。

●新機能を包み込むUIデザインの洗練

 PCフリー以外の、iOS 5の注目ポイントも見てみよう。

 iOS 5はPCフリーも含めて10の進化点が紹介されたが、筆者が特に注目したのが、新たな機能が実装されただけでなく、それがUIデザインに洗練された形で統合されていることだ。

 その筆頭に来るのが、「Twitter」の標準サポートである。iOS向けには多数の優れたTwitterクライアントアプリが存在しているが、今回iOSが”OSとしてTwitterを統合”したことで、クライアントアプリによる利用とは異なるレベルでのシームレスな連携になっている。写真やマップ上の位置情報からコンテンツの情報まで、iPhoneやiPadで”今見ているもの”の情報をTwitterを通じて簡単に共有できるのだ。これはTwitterを通じた情報伝播を拡大・加速させる要素になるだろう。

 また、iOS 5で新たに強化された「Notification Center」や「カメラ」機能のUIデザインも秀逸である。

 特にロック画面(待受画面)の活用は気が利いており、会場でプレゼンテーションを聞きながら、筆者は思わず膝を叩いた。

 例えば、「Notification Center」では、端末のロック中に通知(Notification)を受け取ると、それを項目ごとに整理してロック画面に表示。ここから直接、通知された機能にジャンプできるようになっている。またカメラ機能もロック画面に統合されており、ここからボタンを1回押すだけで、すぐに撮影モードに入ることができる。

 ほかにも、単なるToDo機能を越えてコンシェルジュ的なリマインド機能を備えた「Reminders」や、メールとインスタントメッセンジャーの”いいとこどり”をして進化させたような「iMessage」など、iOS 5は機能だけでなくUIデザインの進化が著しい。UIデザインの洗練は以前からiOSがAndroidに対して持つ優位性であったが、iOS 5の投入で、さらにその差は広がることになるだろう。

●メンテナンスフリーを実現するiCloud

 「It just works(とにかくちゃんと動く)」

 iCloudのプレゼン中、スティーブ・ジョブズ氏はこの言葉を何度も繰り返し、スクリーン上にも何度も文字が躍った。そこにiCloudに対する、ジョブズ氏とAppleの思い入れが読み取れる。

 iCloudは、今後のAppleのクラウド戦略の中核になるものだ。デジタルライフスタイルの世界観が、過去のMac(PC)中心から、Mac・iPhone・iPad・AppleTVなど複数のデジタル機器によるマルチデバイス時代になる中で、それらの統合と協調を司るものがiCloudなのである。

 では、このiCloudで実現する価値とはどのようなものか。

 誤解を恐れずに言えば、それは「メンテナンスフリーの世界」である。ユーザーのすべてのデータや購入したアプリ/コンテンツが自動的にバックアップ・同期され、ユーザーは”いつもそこにあるもの”として安心して利用できる。iCloudではクラウドのサービスが端末やアプリAPIと密接に結びついているため、一般ユーザーは自分たちがクラウドサービスを利用しているという意識すらすることなく利用できる環境になるだろう。それでいて常にMac・iPhone・iPadが同期していて、クラウド上に常にバックアップがある安心と安全が享受できる。だからこそ「It just works」なのである。

 これは”当たり前”のように思えるが、実現はたやすいものではない。Appleはその実現のためにノースキャロライナに大規模データセンターを開設し、OS XとiOSを同時にメジャーバージョンアップしなければならなかった。逆説的にいえば、そこまでやらなければモバイル&クラウド時代の新たな飛躍はできないのである。

●iCloud中心の世界観はソフトバンクに有利

 iCloudを軸に新たな段階に入るiPhone・iPadであるが、このクラウド中心のコンセプトを考えたときに、心配されるのがネットワークインフラの負担増である。日本に目を向けてみても、現時点のiPhone・iPad取り扱いキャリアであるソフトバンクモバイルが、Appleのモバイル&クラウド戦略を支えられるかは気になるところだろう。

 結論からいえば、筆者は今回のiCloud + iOS 5をソフトバンクモバイルはきちんと支えられると見ている。それどころか同社にとっては、やり方次第では追い風にもなるかもしれないと考えている。

 なぜか。

 それは逆説的ではあるが、「iCloud + iOS 5」の体制はWi-Fiへのオフロードなしでは成り立たないからだ。バックアップなどデータ容量の大きいiCloudとの連携はWi-Fi利用を前提にしており、特にPCフリーで運用するには、自宅内の固定網+Wi-Fi環境の導入が不可欠である。キャリアの3Gインフラだけでは、今後のiPhoneやiPadは支えられない。むしろ積極的に、キャリアがオフロード戦略を推進・投資していることが望ましいのである。

 ひるがえって今のソフトバンクモバイルを見ると、3Gインフラの構築ではいまだドコモやKDDIに後れを取っているものの、Wi-Fiインフラを活用したオフロード戦略ではむしろ他キャリアよりリードしている。街中へのWi-Fiスポットエリアの拡大だけでなく、ユーザー宅のWi-Fi化にも注力しており、この分野でのノウハウは国内キャリアでも随一といえる。またソフトバンクとしては固定網ブロードバンドサービスの「Yahoo! BB」も擁しているため、PCフリーでiPhone・iPadを使いたい新たなユーザー層に向けて、簡単かつ安価に導入できる「固定網ブロードバンドサービスとWi-Fi環境のセットプラン」も作りやすい。

 オフロード戦略に早くから取り組んでいたことが、iCloud+iOS 5時代のiPhone・iPadを取り扱う上で有利に働く。そのような見方もできるのである。

●クラウドとスマートデバイスの世界が変わる

 iPhoneとiPadの登場以降、スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスの世界は、名実ともにAppleによって未来が切り開かれ、市場が牽引されてきた。そして、その波及効果によってコンピューティングとインターネットの在り方が変わっていった。

 今回WWDC 2011で発表されたOS X Lion・iOS 5・iCloudは、2007年からAppleが起こしてきた革新の第2章になる。クラウドとスマートデバイスの世界の様相が再び変わり、市場の裾野が拡大する。それだけ大きなポテンシャルを、これらは持っているのである。

 Appleが出した3枚のカードが、すべてそろうのは今秋。今から楽しみである。


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